6月10日の日記

 早めに実験を終えて、子供を連れて海岸沿いにあるマリーナに出かけてみた。以前行ったことがあったが、引っ越してきてから行ったことがなかった。梅雨の合間の降水確率0%の日だからか、曇り空なのに30人くらいの人が散歩したり、貝殻を拾ったり、いちゃいちゃしていたり、バーベキューしたり、砂山を作ったりしていた。

 上の子がどうしても、というので釣り竿をぶら下げて波打ち際まで行ってみた。当然、釣りをするつもりなど全然なかったのだが。波打ち際は打ち上げられた海藻やゴミであふれていた。伊勢湾の海岸は本当に海藻が多い。相模湾はえらい違いだ。掃除の有無かもしれないが。

 下の子には長靴を履かせてあるので砂地でも大丈夫だし、波にのまれるようなところまで行かないよう気をつけておけばいいのだが、最近、上の子はお姉さんぶるのが得意になってきて、この日も波打ち際まで来ると、さっそくわあわあと騒ぎだした。曰く、「そんなところに行っちゃダメー」とか、「そんなの持ったらあかんやろー」とか。

 そのうち「もう、○○ちゃんはすぐうろうろして悪いことするんやでー。パパ、もう○○ちゃんを抱っこしたってー」とか言い出す。当然、パパはおかまいなしでうろうろさせる。それが気に入らないので、下の子の腕をがっしり掴んでどこにも行かせまいとする。逆に二人が密着してしまうので、バランス悪くふらふらするだけなのだが。

 砂山を作っている親子連れの近くまで行ってみた。小学生くらいの男の子二人と女の子、大人の男性が二人(どういう家族構成なのやら)で砂山を作って、ペットボトルに海水を入れて上からかけている。案の定、楽しそうにしているのを見て上の子は興味津々になり、騒ぐのをやめてしまった。したい?と聞くと、うーん、ちょっとおっきい子ばっかりやでなぁ、という返事だった。正確な分析だ。

 上のこと手をつないで堤防沿いを歩いていると、カップルが昼間からベタベタにべたべたしている。下の子は後ろからよたよたとついてきていたが、何を思ったのかそのうちの一組の前でその光景に見とれてしまい、にこにこし始めた。カップルも当然気づいて、小さい男の子がじーっと見ているので少し気恥ずかしくなったらしい。ほらほら、見てちゃダメだよ、とか言っていた。あわてて謝り、その場を立ち去った。



 家に帰って一度昼寝させてから、榊原温泉へほたるコンサートに出かけた。まだ明るめの6時台に到着したが、蛍の姿は見えない。コンサート自体に興味はなかったので、暗くなるまで待とう、と温泉に入った。ひさびさの榊原温泉はやはりアルカリ性のぬるぬるしたお湯で、洗い場は綺麗ではなかったがいいお湯だった。

 入浴後はすっかり暗くなっていたが、やはり蛍の姿はなかった。この辺でも、最近は数は少なくなっているのだろう。駐車場から少し見えただけだった。

 帰り道で焼き肉ジュウジュに寄り、夕飯は焼き肉。ここは二度目だが、一升ビンよりサラダやチシャ葉が充実していて、キムチも美味しい。カルビは賀茂園や遊月よりやや劣るかもしれない。今日はソーセージを頼んでみたが、子供達は二人ともあまり食べなかった。それよりもカルビを喜んで食べていた。